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2014.4

杉本博司+京職人:メダカの学校   

写真家として、そして今では建築設計から浄瑠璃のプロデュースまで多種の才能を発揮し、世界中から注目を集める杉本博司氏の活動は、氏の長年にわたるアメリカでの暮らしから感じる日本文化の可能性への期待と関係しているのかもしれません。京都で伝統技術を伝承している中川木工芸の中川周士氏、開化堂の八木隆裕氏と杉本氏の視点から彼らの技術を活かす新作のプロデュースしていただき、展覧会とする試みを1年以上の時間をかけて準備しました。

 

準備期間中、思いがけずロンドンとニューヨークでの企画展「MINGEI: Are You Here?」展に「メダカの学校」展のために準備されていた照明彫刻作品を出品する機会を得、また、武者小路千家家元後嗣 千宗屋氏に監修いただき制作されたお茶道具(釜、建水、水指、棗、蓋置、茶杓、香合)は、ヴェニス・ビエンナーレ建築展開催中にLe Stanze Del Vetroが企画し、杉本氏が設計を担当したガラスの茶室「Mondrian|聞鳥庵」で開催されたお茶会にて使用されました。  

 

「メダカの学校」展の会場構成は杉本氏の構想に基づいており、スーパーファクトリー施工により、エントランスラウンジに期間限定の杉本空間が出現しました。  

展覧会:2014年4月2日(水) ~ 8月28日(木)

会場:京都芸術大学人間館1Fエントランスラウンジ

主催:京都芸術大学  

協力:杉本スタジオ、公益財団法人 小田原文化財団、

   ギャラリー小柳、WATER AND ART  

空間構成ディレクション:杉本博司  

会場施工:佐野誠 (スーパーファクトリー)  

設置台:髙室節生(髙室畳興業所)、

    鳥居厚志(山本興業株式会社)  

告知デザイン:下田理恵(da.)  

企画:徳田佳世(WATER AND ART)   

杉本博司

「リザヴォア 桶」(みんなでお遊戯しているよ) 2014年  

材料:桧 (本体)、ニッケルシルバー(タガ)、ガラス・桧(水槽)、鉄(土台)、LED ライト  

サイズ:H210.5xφ20cm(max.)  

制作:中川周士(中川木工芸比良工房)  

 

杉本博司

「リザヴォアブリキ」(みんなでお遊戯しているよ) 2014年

材料:ブリキ(本体)、ニッケルシルバー(タガ)、ガラス・銅(水槽)、鉄(土台)、LED ライト  

サイズ:H210.5xφ13cm  

制作:八木隆裕(開化堂)   

杉本博司「お茶道具」 2014 年  

茶道具監修:千宗屋(武者小路千家家元後嗣)  

釜、水指、建水制作:中川周士(中川木工芸比良工房)   

材料:サワラ、銀  

棗、香合、蓋置、茶杓制作:八木隆裕(開化堂)

材料:ブリキ  

福本潮子「霞『たなびく』」  

材料:麻  

サイズ:H200xW1200cm  

所蔵:公益財団法人 小田原文化財団  

写真:渡邊修

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